ふんわり
揺れる
コスモス
ピンクと白に
隠れる
笑い声
覗き込んだら
逃げ出す
笑顔
青い空
見てたら
隣に座ってた
懐かしく
流れる
コスモス畑
9/21/17
月を追って
川原に出かける
黄色い白い光
すすきの中を漂って
近づいたり
遠ざかったり
遠くから
子どもの声が響く
月を追いかけて走る声
夢中で遊ぶ声
初めて聞く声
知っている声
届きそうで
届かない
戻れそうで
戻れない
忘れそうで
忘れない
忘れていても
忘れたくない
あのころ
9/26/07
コスモスの角
曲がって
それぞれのお家に
帰っていく
いっぱい遊んだ
余韻を残して
静かな夕暮れ
耳の奥で
揺れている
風に
揺れている
ピンクと白の
楽しい声
9/19/07
虫の声は
田舎の夜
音の少ない
昔の夜
虫の音が
記憶をよみがえらせる
優しい眠りが
浮かんでくる
9/13/18
今夜は
虫の声で眠る
さみしくて
なつかしくて
やさしくて
穏やかな眠り
9/13/07
引っ越し先
歩く
歩く
止まる
いちじくの葉の匂い
いがいがする匂い
記憶が歩く
机から見上げる緑
遠く続く空の青
裏庭のいちじくの木
食べ放題のいちじく
おいしかった
歩く
歩く
今日の買い物
9/21/20
昨日の記憶が薄れ
今日の記憶だけ
そして明日も
繰り返す
それでも
残しておきたい
楽しい時間
心の中に
ちっちゃなメモ帳を
貼り付ける
いつか
剥がれる
かもしれないけれど
新しいメモが
増えてる
かもしれない
9/1/17
クローゼットの隅の
好きだった本
眠る前に
開く
ゆっくり時間が止まる
静かな夜
変わることが
好きなわけではないのに
いつも選ぶのは変化
今夜
止まるを探す
9/6/19
はるか遠く
うす紫の山々
垣根の間から
小さな紫の花
少しの紫が
似合う季節になった
短い光の中
秋を
歩く
8/31/18
どうしよう
夏が終わる
高い空に
みどりが映える
あれも
これも
全部夏のお土産
だから
もう少し夏
あと少し夏
それでも
風の色が
変わったね
夏が食べられた
秋の実に
8/27/17
雲見た
草見た
風を見た
カレンダー見てたのに
見てたの日付だけ
風がやわらかい
もうすぐ秋
8/21/18
広い海
潮の香り
高い山
蝉の音
楽しかった思い出と一緒に
夏休みが終わる
夏の落し物
虫の声が
やんわり響く
茜色の中
いつもの
散歩に出かけよう
8/18/19
私の神様は
とてもずぼら
紫の花が綺麗
でも
境内のお掃除が
ちょっと下手
お願いごと
叶えてくれたことがない
それでもずっと
持っている
これからもずっと
持っている
いつか叶って欲しい
叶わなくても
ちょっと笑える
8/8/19
今日の月
見てますか
形のない知らせが
気になっています
多分元気
紺色の空に
白い月がとても綺麗です
ねむる前に
空を見て
8/23/19
小さな夢が
大きく広がる
空高く
舞い上がる
あか しろ みどり
次々夢が移る
夢の音に
心が躍る
今
ときめきの夏
ぎゅっと
手を握りしめる
逃げないように
儚い夢を包み込む
8/16/17
洗濯物すぐ乾く
朝の風がいい
パキラが日光浴
大きくなった
ご飯が炊けた
香りも冷凍
月が大きい
おやすみなさい
8/12/20
セミの響きが
小さくなり
夏をつつむ雲が
厚みを増し
夕空が
オレンジに染まる
暑さを
かき消すように
やわらかい風を
見つける
知らない虫の音が
かすかに心をくすぐる
季節感を
自分で探す時代
自分の道を
探す
夏の夕暮れ
8/11/17
頬杖ついて
ふっと
息がこぼれる
あの風景
この風景
浮かんでは
消える
次から次へと
思いが移り変わる
めまぐるしい時代の流れ
この穏やかなひととき
窓の外
緑の枝が
揺れ
氷が
コロンと
鳴り
冷たいコーヒーで
今に気づくまで
8/6/17
かろん
かろろん
舞う風鈴
寂しくて
涼しくて
せつなくて
涼しくて
やさしくて
思い出に帰る途中
風の通り道
ここに
8/5/08
その雲
乗せて
おっきな青い空
渡って
夢の国に
連れてって
見たいのに
見えない
今朝
夢で見た国に
運んでいって
8/5/18